チャイルドシート150cm大人はの真相とは?2026年最新情報と経緯を徹底解説
【結論】身長150cm未満の大人にチャイルドシートは必要?
身長150cm未満の成人は、身長が低いという理由だけでチャイルドシートやジュニアシートを使う必要はありません。JAFの見解でも、成人は座席に深く腰掛け、自分でシートベルトを適切に装着できるため、身長だけを理由にブースターシートを使う必要はないと説明されています。
ただし、これは「150cm未満の大人なら、どの車でもシートベルトが安全に使える」という意味ではありません。大切なのは、肩ベルトと腰ベルトが正しい位置を通り、適切な姿勢を保てることです。
一方、子どもは成人と同じように判断できません。骨格や体格が発達途中にあり、本人が自分でシートベルトを装着できたとしても、ベルトが首や腹部にかかってしまうことがあります。そのため、JAFは子どもについて身長150cm未満をチャイルドシートやジュニアシートの使用目安としています。
つまり、今回の基準変更は「150cm未満の人全員にチャイルドシートを義務づける」という話ではありません。子どもが大人用シートベルトを安全に使える体格に達しているかを、より慎重に確認するための推奨基準です。

【法律と推奨は別】道路交通法第71条の3で定められた義務とは
チャイルドシートの使用については、法律上の義務と、事故から身を守るための安全上の推奨を区別する必要があります。
道路交通法第71条の3第3項では、運転者が幼児用補助装置を使用していない6歳未満の幼児を乗せて自動車を運転することを、原則として禁止しています。ここでいう幼児用補助装置が、一般にチャイルドシートやジュニアシートと呼ばれる装置です。
この法律による使用義務は、基本的に6歳未満の子どもが対象です。6歳の誕生日を迎えると、チャイルドシートの使用義務は原則としてなくなります。ただし、法律上の義務がなくなったことと、大人用シートベルトを安全に使えることは同じではありません。
警察庁も、6歳以上であっても体格などの事情によってシートベルトを適切に着用できない子どもには、チャイルドシートを使用するよう案内しています。
なお、シートベルトそのものの着用義務は別の話です。成人は身長150cm未満であっても、法令上の例外に該当しない限り、座席に備えられたシートベルトを着用しなければなりません。
| 項目 | 法律上の扱い | 安全面での判断 |
|---|---|---|
| 6歳未満の子ども | チャイルドシートの使用が原則義務 | 年齢・身長・体重に合う製品を使う |
| 6歳以上で身長150cm未満の子ども | チャイルドシートの使用義務は原則なし | ベルトが首や腹部にかかるなら、ジュニアシートの継続使用を検討 |
| 身長150cm未満の成人 | 身長を理由とするチャイルドシートの使用義務はない | シートベルトの位置と着座姿勢を個別に確認する |
| 身長150cm以上の子ども | 年齢などにより使用義務の扱いが異なる | 150cm以上でも、ベルトが適切にかかるかを確認する |
法律上の使用義務に違反した場合、運転者には行政処分の基礎点数1点が付加されます。ただし、6歳以上の子どもにジュニアシートを使わせることは、身長150cm未満という目安だけで一律に法律上の義務となるわけではありません。
法律を守ることは最低限の条件です。そのうえで、実際の体格に合った安全対策を選ぶことが、事故による被害を減らすために欠かせません。
【なぜ140cmから150cmへ?】JAFが推奨身長を引き上げた理由
JAFは2024年9月13日、チャイルドシートやジュニアシートの使用目安を、それまでの身長140cm未満から150cm未満へ変更すると発表しました。変更の背景にあったのは、身長140cmに達していても、大人用シートベルトが適切な位置にかからない可能性です。
大人用シートベルトは、主に鎖骨や胸郭、骨盤など、衝撃に耐えられる骨格で身体を拘束することを想定しています。ところが、子どもの体格では肩ベルトが首にかかったり、腰ベルトが骨盤ではなく柔らかい腹部にかかったりする場合があります。
事故の衝撃が加わると、首や腹部にベルトの力が集中し、重大なけがにつながるおそれがあります。シートベルトを装着していることだけでは、安全性が十分に確保されたとは限りません。
JAFの検証では、身長140cm、145cm、150cmの子どもを想定した確認でも、体格によって肩ベルトが首にかかるケースが示されました。150cmという数値は、すべての子どもに共通する絶対的な境界線ではなく、使用継続を検討するための目安です。
この基準変更で重要なのは、年齢や身長だけでチャイルドシートの卒業を決めないという考え方です。小学校高学年になり、本人が大きく成長したように見えても、シートベルトの適切な位置は車の座席や体格によって変わります。
なお、JAFが推奨身長を150cm未満に変更したのは2024年です。2026年になって新たに成人への使用義務が設けられたわけではありません。

【小柄な大人はここを確認】シートベルトの正しい位置と安全性
身長150cm未満の成人が確認したいのは、チャイルドシートを使うべきかどうかという数字だけではなく、普段の着座姿勢でシートベルトが適切に身体を支えられるかどうかです。
基本となるのは、腰を座席の奥まで入れ、背中を背もたれにつけた姿勢です。座席を前後に調整し、必要に応じて車に備わっているシートベルトの高さ調整機構なども活用します。運転席では、ペダルを安全に操作できる位置を保つことも必要です。
次のポイントを、乗車するたびに確認しましょう。
- 肩ベルト:首に食い込まず、鎖骨から胸の中央付近を通っている。
- 腰ベルト:腹部の上ではなく、骨盤のできるだけ低い位置にかかっている。
- 座る姿勢:お尻を座席の奥まで入れ、背もたれを必要以上に倒していない。
- ベルトの状態:ねじれやたるみがなく、身体に沿って装着されている。
- 座席の調整:ベルトが首や腹部にかからない位置に調整できている。
特に避けたいのが、肩ベルトを腕の下に通したり、背中側に回したりする装着方法です。首にベルトが当たるからといって、このような使い方をすると、衝突時に身体を適切に拘束できなくなるおそれがあります。
また、背もたれを大きく倒した姿勢では、衝突時に身体が前方へ滑り込み、腰ベルトが骨盤から外れる「サブマリン現象」が起きる危険性があります。小柄な成人も、ベルトの位置を変えるだけでなく、座り方そのものを整えることが大切です。
車の座席を調整してもベルトが首や腹部にかかる場合は、車両の取扱説明書を確認し、販売店などに相談してください。適合性を確認せずに市販のベルト調整器具を追加すると、衝突時の拘束性能に影響する可能性があります。
【子どもは何を使う?】ジュニアシートとブースターシートの選び方
チャイルドシート、ジュニアシート、ブースターシートは、対象となる体格や構造が異なります。特に6歳以上の子どもでは、年齢だけで卒業を決めず、シートベルトが正しい位置を通るかどうかを基準に選ぶ必要があります。
ジュニアシートは、座面を高くすることで大人用シートベルトを適切な位置に導くための補助装置です。背もたれ付きのタイプは、肩ベルトの位置を整えるとともに、側面からの衝撃に対する保護なども考慮して設計されています。実際の保護性能は製品によって異なります。
ブースターシートは、主に座面を高くするタイプです。背もたれ付きのジュニアシートが車両に適合しない場合など、製品と車両の取扱説明書を確認したうえで選択肢になります。ただし、座面だけのタイプがすべての子どもや車に適しているわけではありません。
選ぶときは、製品の身長・体重条件、車両への取り付け可否、シートベルトの通し方を確認してください。年齢表示だけを見て購入すると、実際の車ではベルトが適切な位置を通らないことがあります。
JAFのユーザーテストでは、時速55kmを想定した前面衝突試験で、ジュニアシートを正しく使った子どものダミーは、ベルトが鎖骨や胸郭、骨盤にかかる一方、使用しなかったダミーでは肩ベルトが首に、腰ベルトが腹部に食い込む危険な状態が確認されました。これは実際の事故件数を示す統計ではありませんが、装置の使用がベルトの位置と衝突時の身体の動きに影響することを示す検証です。
一方、身長150cm未満の成人については、子どもと同じようにジュニアシートを使うことが一律に推奨されているわけではありません。成人は自分で座り方やベルトの装着を調整できることが前提となるため、まずは通常のシートベルトを正しく使用できるかを確認しましょう。

【2026年最新】チャイルドシートの使用状況と見落としやすい注意点
JAFと警察庁が2026年5月に実施し、同年9月15日に公表した全国調査では、6歳未満の子どものチャイルドシート使用率は84.0%となり、過去最高を更新しました。一方で、年齢別では5歳児の使用率が65.7%にとどまっています。
さらに、取り付け状況の調査では、チャイルドシートが取扱説明書どおりに正しく取り付けられていた割合は77.6%でした。着座状況の調査でも、41.3%に正しく座れていない問題が確認されています。これらはそれぞれ調査対象の異なる調査結果であり、同一の集団に対する単一の割合ではありません。
この結果から見えてくるのは、チャイルドシートを使用しているかどうかだけでなく、正しく取り付け、正しく座らせているかどうかも安全性を左右するということです。身長150cm未満の子どもにジュニアシートを使っていても、ベルトの通し方が間違っていれば十分な保護につながらない可能性があります。
乗車前には、次の項目を確認しておくと安心です。
- 子どもの身長・体重が、使用する製品の適用範囲に入っているか。
- シートが車両に適合し、取扱説明書どおりに固定されているか。
- 肩ベルトが首に、腰ベルトが腹部にかかっていないか。
- 子どもが座席の奥まで座り、背もたれを必要以上に倒していないか。
- ヘッドレストやベルトガイドなどが、製品と車両の説明書に沿って調整されているか。
子どもの成長に合わせてジュニアシートへ移行する際も、身長の数字だけで判断するのではなく、実際に車に座らせてベルトの位置を確認してください。車種や座席の形状によって、同じ身長でも適切な装着状態は変わることがあります。
【チャイルドシートと身長150cm未満の大人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:身長145cmの大人は、法律上チャイルドシートを使わなければなりませんか?
A1:いいえ。成人に対して、身長150cm未満という理由だけでチャイルドシートの使用を義務づける規定はありません。成人は原則として通常のシートベルトを着用し、肩ベルトと腰ベルトが正しい位置を通るように座席と姿勢を調整してください。
Q2:子どもは6歳になったらジュニアシートを卒業してもよいですか?
A2:法律上の使用義務は原則として6歳未満までですが、安全面では6歳を過ぎても使用を続けることが推奨されます。JAFの目安は身長150cm未満です。ベルトが首や腹部にかかる場合は、年齢にかかわらずジュニアシートの継続使用を検討してください。
Q3:身長150cm未満の大人がシートベルトを正しく使えない場合はどうすればよいですか?
A3:まず、座席に深く腰掛け、背もたれやシートベルトの高さを車両の取扱説明書に従って調整します。それでもベルトが首や腹部にかかる場合は、販売店などに相談してください。成人に子ども用のブースターシートを一律に使用させることが推奨されているわけではなく、車両との適合性や実際の着座状態を確認することが大切です。
まとめ:【プロの結論】身長だけでなくシートベルトの位置で判断する
身長150cm未満の大人は、身長を理由にチャイルドシートを使用する法律上の義務はありません。JAFが推奨目安を140cm未満から150cm未満へ引き上げたのは、主に子どもの体格では大人用シートベルトが適切に機能しない場合があるためです。
2026年現在も、150cmという数字は子どもの安全を考えるための目安であり、すべての人に当てはまる絶対的な境界線ではありません。150cm以上でもベルトの位置に問題があれば見直しが必要ですし、150cm未満の成人は、正しい着座姿勢とシートベルトの装着状態を確認することが基本です。
子どもについては、6歳になったことだけを理由にジュニアシートを卒業させず、身長や体格、車との相性を確かめましょう。小柄な大人についても、首や腹部にベルトがかかっていないかを確認し、適切に調整できない場合は専門家に相談することが大切です。
法律上の義務を満たすことと、事故時の安全性を確保することは別の問題です。年齢や身長の数字だけに頼らず、実際のベルトの位置と座り方を確認することが、家族や同乗者の命を守るための確かな判断基準になります。 (出典: チャイルドシート 150cm 大人 は(Yahoo!ニュース))